本研究の概要
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 本研究の概要 
研究の概要
 シルクロード騎馬遊牧民に代表され、ユーラシア東西文明交流の中核を担った中央アジア遊牧社会はどのように形成されたのか? 牧畜文化発祥の地であったが故に多大な研究蓄積を有する西アジア地域との比較研究をとおして、中央アジアにおける遊牧社会形成の多様性と集団間の交流をその最古層まで遡って探求する。このことが本研究の目的です。
 中央アジアの遊牧社会形成に関して考え得るシナリオは2つあります。その1つは西方から遊牧民が移住したという仮説です。その2は在地の農牧民が専従遊牧民化したという仮説です。
 これらの仮説の妥当性を問うため、旧石器時代から歴史時代に至る通時的な視座でキルギス共和国の東部・天山山脈の北麓地域で調査・研究をおこない、遊牧社会発展の地理的・文化的な多様性を解き明かします。
 
研究組織
 本研究は研究代表者、研究分担者、連携研究者、キルギス研究者の連携にもとづく体制で推進します。日本人メンバーは基本的に、これまで西アジアで研究を推進してこられた研究者で構成されていますが、調査地の中央アジア・キルギスタンが新たな調査地であり、また、西アジアと東アジアの中間に位置するという理由から、中央アジアや東アジアの考古学、歴史学に豊富な知見を有する先生方の協力も得ています。
 
 
研究代表者 所属・職 (担当)
大沼 克彦  国士舘大学イラク古代文化研究所・共同研究員 (研究の統括)
研究分担者 所属・職 (担当)

岡田保良 

国士舘大学イラク古代文化研究所・教授 (建築遺構の研究)

久米正吾 

東京芸術大学社会連携センター・特任講師 (新石器時代と青銅器時代の研究)
M田英作  国士舘大学21世紀アジア学部・教授 (歴史時代の研究)
宮田佳樹 金沢大学環日本海域環境研究センター 低レベル放射能実験施設・博士研究員
  (年代学及び考古科学的研究)
佐藤宏之 東京大学大学院人文社会系研究科・教授 (旧石器時代の研究)
早川裕弌 東京大学空間情報科学研究センター・准教授 (地形計測,古環境の研究)
連携研究者 所属・職 (担当)

須田 勉

元国士舘大学文学部・教授 (歴史時代の研究)
川又正智 (故人)  国士舘大学文学部・教授 (文献研究)
キルギス研究者 所属・職 (担当)

クバトゥベク タバルディエフ 

キルギス=トルコ・マナス大学・教授 (キルギスの先史時代/歴史時代研究に関
  する協力)

テミルラン シャルギノフ 

キルギス国立民族大学・博物館長 (キルギスの旧石器時代研究に関する協力)

アイダ アブディカノワ 

中央アジア=アメリカ大学・准教授 (キルギスの新石器時代研究に関する協力)