ここには、外国語を学ぶときに役立つ「技」が並んでいます。外国語を使うということは、コミュニケーションをすることに他なりません。まずは、コミュニケーションの極意に触れ、心の壁を取り払う技を、そして次は学ぶ際のコツをつかみ、言葉の壁を引くする技を習得しましょう。
コミュニケーションの巻
【外国語を話す人と接するときのあなたの気持ちや態度】
- 恥ずかしがったり、極端に緊張したりせず、普通の態度でいる。
- あいさつ、お礼、お詫びなどをさりげなく口にする。
- 言葉をかけられたときに、状況により適切な反応をする。
- その相手とのコミュニケーションを望むか望まないかによって、適切な態度をとる。
- 決まった型に自分をはめようとせず、いつも自分らしいスタイルを保つ。
【外国語を話す相手に自分の考えや意思を伝えようとする姿勢】
- 必要な場合は、自分から進んで話しかける。
- 言いたいことは、心の中に封じ込めず、たとえつたなくても口に出す。
- 言葉を通して自分をよりよく理解してもらおうと心がける。
- 相手や状況により、適切な口調や態度を選ぶ。
- 相手の反応を見ながら、双方向的に対話を続ける。
【外国語を話す相手の考えや意思を理解しようとする姿勢】
- 誠実に耳を傾ける。
- 言葉を通して相手をより良く理解しようと心がける。
- 相手の口調や態度に応じて、適切に反応する。
- 反論したい場合には、我慢せず、つたなくても口に出す。
- 相手をむやみに不快にしたり、無用な対立を招いたりしないように気をつける。
【自国の文化・社会を理解してもらおうとする姿勢】
- 自分のアイデンティティ(出身・帰属)を大切にする。
- 自国の文化・社会をわかりやすく説明するよう心がける。
- 不用意に優劣を主張したり、過度に自慢したり、卑下したりしない。
- 偏見や不当な批判を受けた場合には、冷静に反論するよう努める。
【異文化・社会を理解し、楽しもうとする姿勢】
- なじみのない文化(食べ物・服装・風習など)にも積極的に関心を持つ。
- 決めつけたり、偏見を抱いたりせず、素直に知ろうと心がける。
- 多様な価値観があることを受け入れる。
- 異文化を自分の中に取り入れ、自分をより豊かにしようと心がける。
学習の巻
【目標】
- この学期、1年後、卒業後、それぞれの目標を自分で立てている。
- 目標とする資格や、検定試験がある。
- 学習方法などが、目標や自分の性格に合っているか考えてみる。
- 必要に応じて、学習の方法や材料などを変えてみる。
【教室の外で】
- 町の中、身のまわりで、その外国語の言葉を探してみる。
- 学んだ表現を使って、身の回りのことを自分の頭の中で表現してみる。
- 教科書副教材の音声を繰り返し聞く。
- その外国語を使っている国の情報に興味を持つ。
- その外国語に接する機会を、身のまわりで探してみる。
- 家でも教科書を開いてみる。
- 辞書や電子辞書の使い方をしっかりチェックする。
- 国際交流センターなどを通じて、他の国出身の学生と交流を図る。
【教室の中で】
- 緊張し過ぎず、リラックスする。
- 友達の輪を広げる。
- 今日はどんな授業になるか、授業前に思い描いてみる。
- 自分があてられていないときも、頭の中で答えてみる。
- 先生の発音に気をつけて、真似てみる。
- 自分の発音に注し、直す努力をする。
- 間違えるかもしれないと思っても、恐れず発言する。
- 自分で考え、それでもわからないことは、どんどん先生に質問する。
- クラスメイトと相談しながら課題をこなす。
- わからない単語は辞書で調べてみる。
- 調べた単語、大事な単語は、単語帳などにメモしておく。
- 配布物はなくさず、しっかりと保管、管理する。
- 授業の中で、好きな活動がある。
- 授業の中で、自分が苦手な活動がわかっている。
- その日、授業でやったことを、この記録帳などの書き留める。