本研究の概要
お知らせ
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 本研究の趣旨 
ユーフラテス河流域ビシュリ山系
 

研究の目的
 本研究のメンバーらがシリアでおこなった考古学調査と研究は、ユーフラテス河中流域のビシュリ山系の青銅器時代遺跡に焦点を絞り、河川沿いの集落と墓地、および、砂漠台地上の墓地という、地理的条件と性格が異なる3種の遺跡群を同時的に発掘し、遊牧社会形成過程の解明に取り組みました。
 具体的には、集落数の激減や規模の縮小・分散、集落立地の変化、さらには、墓の造営年代差などの考古学的証拠に基づき、居住形態の分離や再統合をとおした集団構造の再編成という観点から、遊牧社会の形成過程を実証的に示すことができました。